初値が高騰するIPOの特徴!公募割れを掴まないための初値予想のコツ

初値が高騰するIPOの特徴

業種

将来的に市場規模が拡大したり、成長が見込めたりする業種であればあるほど初値は高騰します。

一般的にはネット関連、ネットセキュリティ関連、クラウドサービス、システム開発などが人気です。また、最近では特にIoTやFinTech関連の銘柄も大人気です。

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反対に、製造業や老舗企業などの地味なイメージの企業や、リート関連の企業の初値は低く抑えられることが多いです。

市場

東証マザーズに上場する銘柄はとても人気がでます。そもそも東証マザーズは、ベンチャー企業や中小企業など成長性の高い企業のための市場ですからね。将来性への期待から投資家の買い注文を集めて公募価格の2倍・3倍の初値がついたりします。

反対に東証2部や、地方の証券取引所の銘柄は初値が抑えられる傾向があるようです。

公開株式数

公開株式数は少なければ少ないほどプレミアム価値が高まり需給面でプラスに働きます。その分初値は高くなる傾向があります。

公募株式数が数十万枚(500,000株とか800,000株とか)なら一般的に公募株数は少ないと判断できます。

一方、百万枚を超えたあたりから業種によっては徐々に警戒が必要で、千万枚を超えるとかなり枚数が多い印象になってきます。

公開株式の「公募:売出」比率

「公募:売出」比率は、公募株数が多いほど初値は高騰しやすいです。逆に、全数売出の銘柄は「上場ゴール」的な雰囲気が出ちゃうので初値が低くなる傾向があります。

吸収金額

吸収金額は小さければ小さいほど需給関係にプラスに働き、初値的には良いです。

マザーズなら5億円以下で超小型(つまりベリーグッド)、10億円以下で小型、10億円以上はやや荷もたれ感、20億円以上でまあまあ荷もたれ感を感じます。

東証1部だと100億円規模の吸収金額になる事もざらにあるので、事業内容や企業の認知度が逆に重要になってきます。

株主構成

ベンチャーキャピタルの保有数が少ないほど良いです。

ベンチャーキャピタルは、企業の規模がまだ小さいうちから大量に株式を保有していて、経営の助言をすることでその企業を成長させ、上場後は保有する株を大量に売却することで利益をあげようとします。

そのためベンチャーキャピタルの保有株数が多いほど、大口の売り玉が意識されて初値が抑えられることになります。よく初値後にナイアガラの滝のように株価が急降下するIPOを見かけますが、ベンチャーキャピタルなどによる大口の売り玉が原因だと言われています。

ロックアップ

ロックアップとは、新規公開前から株を持っている創業家や役員、ベンチャーキャピタルなどが、株式の上場後一定の条件をクリアするまでは市場で株を売却できないように約束することです。新規公開株から新たに参入する個人投資家にとってはとても嬉しい制度です。

ロックアップが既存株主に広くかかっているほど初値は高騰しやすくなります。

ロックアップには時間条項で売却を制限する方法と、価格条項で売却を制限する方法があります。

時間条項の場合、180日間や90日間などの期間を決めて、その期間、既存の株主は株を売却することができなくなります。

価格条項の場合、一般的に株価が公募価格の1.5倍になるまでは既存の株主は株を売却することができなくなります。

価格条項のロックアップも初値の高騰にはある程度プラスに働きますが、時間条項のロックアップがかかっていれば、投資家は大口の売り玉を気にせずに安心して高値を追いかける形になり初値は高騰することが多くなります

ストックオプション未行使残高・行使価格・行使期間

ストックオプションとは簡単に言えば、会社が従業員や役員に報酬として与える、自社の株式を格安で手に入れることができる権利のことです。

ストックオプションを行使できる期間と価格はあらかじめ決められていて、個人投資家にもその情報は公開されます。

IPOの初値的に影響を与えるのは、ストックオプションの未行使残高と行使価格、行使期間です。

IPOの初値的には「ストックオプションの未行使残高が少ない」「行使価格が公募価格に近い」「行使期間が上場日よりも遅い」ほど初値が高騰しやすいです。

逆に、「大量のストックオプションが残っている」「行使価格が公募価格と比べて著しく安い」「上場日にすでに行使期間に入っている」ほど初値は低くなってしまいます。

IPO情報はどこで手に入れる?

私はおもに以下のサイトからIPO情報を入手しています。

参考 日本証券取引所「新規上場会社情報」

  • 「会社概要」のPDFファイルで業種や日程、株数などの基本情報が分かる
  • 「Ⅰの部」のPDFファイルで株主構成やストックオプション残高、業績などの細かい情報が分かる

参考 96ut.com

  • IPO情報や読者による初値予想を見ることができるブログ

また、上場が近くなると大手初値予想会社のフィスコやトレイダーズホールディングスから初値予想が発表されるのでそれを見るのも手です。