IPO投資には忍耐力が必要!抽選しては落選して、また抽選しては落選して…の繰り返しですよね。資金移動の手間もばかにならないし、たまに心が折れそうになるときもあります。
そこで、今回は少しでもIPO抽選の当選確率をアップさせるために我が家で取り組んでいることを紹介します。
基本戦略編
主幹事を優先して申し込む
IPOで公開される株式は、主幹事と平幹事、幹事に協力をお願いされた裏幹事で分担して投資家に売りさばくことになります。
このとき、主幹事には、公開される株式の80%~90%程度が割り当てられます。なので、主幹事証券会社からIPO抽選を申し込むと、他の証券会社で申し込むよりも10倍~100倍ぐらい当選確率が高くなります。
例えば、2017年2月23日に新規上場するユナイテッド&コレクティブ(3557)の取扱証券会社と配分数は以下のようになっています。
証券会社名 | 割当株数 | 割当(%) | 抽選配分 (予想) |
---|---|---|---|
SMBC日興証券 | 227,900株 | 88.16% | 22,800株 |
大和証券 | 12,900株 | 4.99% | 1,900株 |
SBI証券 | 5,100株 | 1.97% | 2,300株 |
いちよし証券 | 5,100株 | 1.97% | 800株 |
マネックス証券 | 2,500株 | 0.97% | 2,500株 |
岡三証券 | 2,500株 | 0.97% | 300株 |
岩井コスモ証券 | 2,500株 | 0.97% | 300株 |
抽選配分数を見ると、主幹事のSMBC日興証券が圧倒的に多くなっています。
「IPO抽選は主幹事証券会社から申し込む」
これがIPOの抽選で当選をゲットするために一番大切な戦略になります。
なるべくたくさんの証券会社から申し込む
証券会社の数を増やす
実は、どの証券会社からでもIPOの抽選に参加できるわけではないんです。
例えば、2017年3月に新規上場するファイズ[9325]の場合「大和証券、SBI証券、SMBC日興証券、みずほ証券」の4社からしか抽選には参加できません。つまり、これらの証券会社の口座を持っていない人はファイズの抽選に参加したくてもできないんです。
せっかく初値が高騰しそうなIPOが出てきても、抽選に参加できないんじゃ勿体ない!そこで、たくさんの証券会社で口座開設をしておけば抽選機会を逃すもなくなり、当選確率もアップします。
「IPOの取扱数・過去の当選実績」の視点からおすすめな順に、私が口座を開設している証券会社を紹介します。
- SBI証券
- SMBC日興証券
- みずほ証券
- 大和証券
- マネックス証券
- 三菱UFJモルガンスタンレー証券
- 東海東京証券
- 野村證券(ホームトレード口座)
- 野村證券(ネット&コール口座)
- 岡三証券
- エイチ・エス証券
- 岩井コスモ証券
- むさし証券
- カブドットコム証券
- 岡三オンライン証券
- 松井証券
- 楽天証券
丸三証券
- SMBCフレンド証券
- GMOクリック証券
- 安藤証券
- いちよし証券
- 東洋証券
- ライブスター証券
(今後IPO取扱予定)
全部で24社もあります。
いきなりすべての口座を開設するのは大変なので、まずは上から4・5個の証券口座を開設してみて様子を見るのもよいかもしれません。

公式サイト ハピタスとは?
家族にも理解してもらい抽選に参加してもらう
IPO投資について家族が理解してくれそうなら、家族にも証券会社で口座を開設してもらい、一緒に抽選に参加してもらうことで当選確率は2倍・3倍…とアップします。
ただ、IPO投資と聞くとそれだけで拒否感を示す人もいるかもしれないので、まずは自分でIPO投資をしばらくやってみて、家族を説得できるだけの利益を上げてから説得してみても良いかもしれません。
ネット銀行を利用して効率よく資金移動する
IPOの抽選に参加するためには、事前に「仮条件の上限価格×申込株数」分の資金を入金しなければならないことが多いです。一般的に前受金というやつです。(中には前受金不要で、当選が分かってから入金すれば良い証券会社もあります。)
また、SBI証券など、資金に比例して当選確率が上がる証券会社もあるので、IPOの抽選スケジュールに合わせて最適なタイミングで最適な金額を各証券会社に振り分ければ、当選確率を上げることができます。
そこで、IPOの抽選スケジュールに合わせて、銀行→証券会社A→銀行→証券会社B→銀行→…、と頻繁に資金移動していくことになります。
そのたびにいちいち銀行のATMから出金・入金をしていたら大変。時間も振込手数料も馬鹿になりません。
ネット銀行に口座を開設すると、昼夜を問わず自宅のパソコンから資金移動ができるようになるのでとっても楽チンです。しかも、資金の流れを工夫すれば振込手数料無料で何回も資金移動できるんです。
我が家で使っているおすすめのネット銀行は下の3つです。
ゆうちょ銀行(ゆうちょダイレクト)
- ほとんどの証券会社がゆうちょダイレクトの即時入金サービスに対応している(振込手数料無料で買付可能金額に即時反映される超優れもの!)
- 振込の操作が少し面倒なのが欠点(トークンとかいうパスワード生成器を使う)
基本的にIPOの資金移動はゆうちょダイレクトがあれば事足りてしまうと言っても良いほど、ほどんどの証券会社がゆうちょダイレクトからの即時入金サービスに対応しています。
住信SBIネット銀行
- 月末残高等に応じて他行への振込が1回~15回無料になる
- SBI証券の口座も開設し、SBIハイブリット預金に申し込むと定期預金並みの高金利をゲットできる
SBIハイブリット預金の金利は定期預金並で超お得!
各証券会社への入金をラクにしたいだけならゆうちょダイレクトだけあれば十分ですが、少しでも高い金利をもらいながらIPOの抽選に参加したいので、我が家は住信SBIネット銀行をメインバンクとして使っています。
資金の流れは「住信SBIネット銀行→振込無料回数を利用してゆうちょダイレクトに出金→即時入金サービスで証券会社に入金→抽選参加→落選したら住信SBIネット銀行に出金」の繰り返しです。
これらの資金移動が全て手数料無料で、自宅のパソコンからできます。
楽天銀行
我が家では、丸三証券と楽天証券のネット入金用として楽天銀行の口座をもっています。
とくに丸三証券は、ゆうちょダイレクトの即時入金サービスと住信SBIネット銀行からの入金に対応していないので、楽天銀行から入金しています。
まとめると、メインバンクは住信SBIネット銀行を、補助として楽天銀行を使っている感じです。住信SBIネット銀行と楽天銀行はどちらも優秀なネット銀行ですが、我が家の場合、投資信託や現物株投資は基本的にSBI証券で取引するので。そこら辺の関係で住信SBIネット銀行をメインバンクにした方が使い勝手が良いのでそうしています。
基本的にインターネット口座から申し込む
各証券会社の口座には、店頭口座とインターネット口座の2つがあります。中にはインターネット口座しかもたない証券会社(いわゆるネット証券)もあります。
IPOの抽選は、よほどのことがないかぎり、ネット口座から申し込むことになります。
なぜなら、店頭口座では通常、1億円以上の資産をもつ資産家や、普段から取引を活発に行いたくさんの手数料を証券会社に落としてくれるお得意さんに優先してIPOを配ってしまうからです。これを裁量配分といいます。
資産の少ない投資家や、手数料をあまり証券会社に落としてくれないIPO投資家は、証券会社からすればハッキリ言って後回しにしても良いお客さん。何か事情がない限りは、IPOの裁量配分をもらえることはまずあり得ません。
一方でネット証券では、抽選配分があるため、とりあえず根気強く申し込み続ければ誰でもそれなりにIPOの配分をもらうことができます。また、資金力に関係なく、1人1票制の平等抽選でIPO抽選を行っているネット証券もたくさんあります。
特に、マネックス証券とSMBC日興証券は、100%完全平等抽選でIPO取扱数も多いのでかなりおススメです。
口座開設数の少ない証券会社から申し込む
大手証券会社は、IPOの主幹事・平幹事になる回数が多く、たくさんのIPO銘柄の抽選に参加できるメリットがあります。その反面、口座数も当然多くなるので、たくさんの人がIPO抽選に参加し、競争率は高くなりやすいデメリットがあります。
一方で、口座開設数の少ないマイナーな証券会社では、IPOの主幹事・平幹事になる回数は少ないですが、いざ主幹事・平幹事になると、ライバルが少ないのでIPOに当選する確率も高くなります。
岩井コスモ証券、丸三証券、GMOクリック証券
、安藤証券あたりがおすすめです。
裏技編
裏幹事を探す
IPOではたまに、正式な引受幹事会社以外でも取り扱いがあります。これを裏幹事とか委託幹事といいます。
裏幹事は通常、ブックビルディング開始直前やブックビルディング期間中に、HP上で前触れもなくひっそりとIPOの取扱をしているので、見逃すことが多いです。また、裏幹事は取扱株数は少ないけど、ライバルも少なく穴場的な存在になるので当選確率は高くなります。
以下の証券会社は、よく裏幹事になるのでたまにHPをチェックするようにしています。
子ども口座を作る
未成年でも口座が開設できる証券会社もあります。特に以下の4社ではIPOの取り扱いがあるので、子ども口座(未成年口座)を開設しておけば当選確率をアップさせることができます。
我が家では特にIPOの取り扱いが多い、SBI証券とマネックス証券で子ども口座を開設してIPO抽選に参加しています。
大和証券で「チャンス当選」を狙う
チャンス当選とは?
大和証券にはチャンス抽選という、少し変わったIPOの抽選方式があります。
大和証券ではまず、IPO割当株数の15%を抽選に回します。
これだけでも嬉しいんですが、大和証券ではさらに、この抽選で落選した人を対象に「チャンス抽選」という、敗者復活戦のようなものを用意してくれています。
どうすればチャンス抽選に参加できる?
チャンス抽選に参加するには、「チャンス回数」が必要です。
チャンス回数は最低で1回、最高で10回与えられ、回数が多いほどチャンス抽選で当選しやすくなります。
チャンス回数は、まず誰にでも1回は与えられます。あとは、色々な条件をクリアすることで最大で10回まで増やすことができます。
公式サイト チャンス回数とは?
チャンス回数の増やし方
チャンス回数は「プレミアムサービスのステージ」と「ポイントプログラムのポイント残高」で決まります。
公式サイト 大和証券のプレミアムサービスとは?
公式サイト 大和証券のポイントプログラムとは?
結局どうすれば良い?
我が家でも実践しているオススメの方法は、大和証券の株主優待でポイントプログラムのポイントをもらってチャンス回数を増やすことです。
公式サイト 大和証券の株主優待について
ポイントの有効期限は翌々年の12月なので、有効期限が切れるギリギリまではチャンス回数を増やすためにポイントを保有しておきます。そして、期限が切れるギリギリのところでポイントをセレクト商品に交換しています。
SBI証券でIPOチャレンジポイントを貯める
SBI証券ではIPO抽選に参加して落選した場合、「IPOチャレンジポイント」というものが貯まります。
SBI証券のIPO抽選配分は、70%が普通の抽選に、30%がIPOチャレンジポイントによる抽選に回されます。
そして、IPOチャレンジポイントによる抽選では、IPOチャレンジポイントを多く使った人から順番に当選していきます。
最近の相場では、IPOチャレンジポイントによる抽選で当選するのに、だいたい200ポイントぐらいは必要ですが、IPO抽選に参加し続ければ誰でもいつかはIPOに当選することができるのが、IPOチャレンジポイントの良いところです。
口座開設はお得な「ハピタス」を経由して
繰り返しになりますが…
公式サイト ハピタスとは?