楽天VTと楽天VTIのどちらに投資したら良いかを悩んでいた時、分配金込みでETFのチャートを重ねて表示できるETFreplay.comというサイトを見つけました。これが超便利!過去の市場データを分かりやすく表示することで、投資戦略の設計にも役立ちます。
ただし、英語のサイトなので初めての人は戸惑うかも…ということで機能と使い方をまとめてみました。
基本編
ETFのチャートを複数重ねる
まずはETF replay.comにアクセスします。
ホーム画面の「Tools」⇒「ETF Charts」の順にクリック。
初期設定でVWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)が表示されてますが、これは無視します。
Periodから表示する期間を選びます。初期設定は「Last 12 Months(過去1年間)」になっていますが、今回は自分で設定したいので、「Last 12 month」の表示をクリックしてドロップダウンを表示させます。
そして、ドロップダウン一番下の「Custom」をクリック。
次に、Start Dateで開始時期、End Dateで終了時期を選択します。
今回は、リーマンショック直前の2008年の9月1日から2018年9月20日までにしました。(無料で使える範囲では、2000年1月までさかのぼってチャートを描写することができます。有料の方は未確認です、すみません。)
次に、画面左のSymbolsに表示したいETFのティッカーを入力します。今回は以下の3つを選択しました。
- 【VT】バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
- 【VTI】バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
- 【BND】バンガード・米国トータル債券市場ETF
最後に「Get Chart」をクリック。
チャートが表示されました。緑がVTI、青がVT、黄色がBNDのチャートです。
トータルリターン・ボラティリティを確認する
表示されたチャートの右を確認すると、「Total Return %(トータルリターン)」と「Volatility(ボラティリティ)」が表示されています。
VTIのリターンはなんと180%越えですね!直近の10年間では、VTIがVTと比較してボラティリティが小さくリターンが大きい優秀な成績だったことが分かります。
応用編
年平均成長率を確認する
チャートを設定し直すと、年平均成長率(年平均リターン)も表示できます。
設定画面の右側の「Chart」の欄に注目です。初期設定では「Total Return %」にチェックが入っているので、「CAGR %」をクリック。そして「Get Chart」をクリック。
チャートの右上に「CAGR %(年平均成長率)」が表示されています。
VTIが約11.1%、VTが約7.5%、BNDが約3.5%の年平均成長率を記録しています。
下落幅を確認する
また、チャートを設定し直します。今度は、設定画面の右側の「Chart」の欄から「Show Drawdown」をクリック。そして「Get Chart」をクリック。
下落幅(drawdown)が表示されました。
リーマンショックのとき、VTやVTIが-47%近い下落幅を記録しているのに対して、BNDは-9.1%の下落幅で済んでいます。
ETFreplayの利用価値
ETFreplay.comのサービスを一言で表せば「過去の市場データを投資家にとって利用しやすいデータに変換する」ということではないでしょうか。
例えば、ポートフォリオにおける債券の位置づけとか、世界分散投資VSアメリカ一極集中投資とか、資産運用をどうしようか迷っているときには、一度見てみる価値があると思います。